2023.10.25
Press東京工業大学との共同研究成果を発表
2023.11.08
Press去る10月31日、国立大学法人東京工業大学(以下、東京工業大学)とEco-Porkの共同研究成果をテーマとしたウェブセミナー「養豚DXの促進と未来」を実施いたしました。
東京工業大学 環境・社会理工学院 准教授 大橋匠氏とEco-Porkは、2022年より「生産現場におけるスマート技術採用の促進/抑制要因」についての共同研究を開始。養豚事業者へのヒアリングをもとに、DXが進む/進みづらい要因についてまとめました。セミナーでは、大橋准教授と共同研究者のEco-Pork共同創業者 荒深 慎介が研究成果について、畜産業界の状況を交えながらディスカッション。食肉の市場がどう変化していくか、サステナブルな肉を選ぶ消費者の分類実験、未来の農業とタンパク質がどうなるかの予想、など、様々な角度から食肉文化を考えるセミナーとなりました。
【セミナー抜粋】
生産者がスマート技術を導入するかしないかは、製品販売業者と農場担当者だけの問題ではありません。国の農業政策や畜産関連のトレンド(ランドスケープレベル)、信頼できる人からの口コミや地域の他農家との関係性(社会技術レベル)、農場の経営方針やデジタルリテラシー(農場レベル)など、生産者を取り巻く「3つのレベル」が意思決定に影響を与えます。スマート技術(=製品)そのものも大事ですが、それ以外の要因も複雑に絡み合って、導入の意思決定が行われます。
農場DXは、段階的かつ反復的に進んでいくことがわかりました。鍵となるのは、事業継承のタイミングや導入検討のための時間的・心理的な余裕があるなど、「導入機会の出現」です。そして、スマート技術の活用を通して新たな価値観が生まれることでDXは進展していきます。既存作業をする必要がなくなる→時間的余裕が生まれ、経営状況を把握するスキルが磨かれる→省力化や効率化を求めてさらにDXを進めるというように、利用することでDXは促進されていきます。そして、周辺の農家へのポジティブな口コミを広めることでDXは加速し、先進的なコミュニティが作られていきます。
養豚関係者、メディア、獣医師など42名にご参加いただき、セミナー後のアンケートでは、
畜産DXが進む/進まない要因について理解が深まった「とてもそう思う、そう思う」合わせて61%、
日本の未来の畜産業のあり方について考えるきっかけや情報、新たな視点は得られたか「とてもそう思う、そう思う」合わせて72%、
セミナーの満足度「とても満足、満足」合わせて72%の評価をいただきました。
Eco-Porkが提供する豚経営支援システム「Porker」のシェアが約11%(母豚数換算)となったのは、研究で示された通り先進的なコミュニティを形成する生産者様に導入いただけたからこそ。これからも、養豚現場の課題をDXで解決するサービス・製品の開発、提供を通して養豚の持続可能化に取り組んでまいります。
アーカイブ動画を公開しております。ぜひご覧ください。
2023.10.25
Press東京工業大学との共同研究成果を発表
2023.11.09
Pressエコで持続可能な豚肉「エコポーク」を デジサーフ社が初めて設置する食品自販機で発売